郊外電車の発展と中産階級の増大

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わが国においても都市史の点から郊外住宅地の開発をみると,建築学の分野か
ら山口編(1987)は,大名屋敷の分割から始まった東京の住宅地開発が大正期
に入り郊外に広がっていき,郊外電車の発展と中産階級の増大によって独特の
郊外文化を形成していったとし,現地調査や開発当初の敷地図,住宅の平面図
や写真,広告などの資料によって14の郊外住宅地の詳細なモノグラフを記述
している。

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ここでニュータウンの定義に関して歴史的に整理すると,下總(1975)によ
れば,イギリスにおける本来のニュータウンは,1946年のニュータウン法に
より設立された各ニュータウン開発公社が建設・管理するものを基本とし,本
来のニュータウンは母都市・母地域の再開発事業とリンクしたものであり,過
密地域を再開発することにより,事業前後の開発密度の差から「計画的にあふ
れる人口(plannedoverspill)」を受けとめることを目的としたものである。
これは,過密地域の再編成を都市内部だけで考えず,全国的視野に立って開発
を試みたものと位置づけられる。

また,木内(1979)は,イギリスのニュータウンが19世紀の工業化による
都市生活の崩壊を回復させるために建設され,その目的と理想は,巨大都市の
もたらす不経済・交通難・貧民窟の解消,新しい発展の組織化,工業と人口,


住宅のバランスを目的として,イギリスの都市化を秩序づけ,社会の立て直し
をはかるものであるとした。そのために,ニュータウンは,地域環境の質
(social),大都市の疎開(urban),資源利用の効率(economic)の3つの目
的を総合化したものが必要とされた。さらに,1940年代の「旧」ニュータウ

ンは健康,ソーシャル’伝統尊重,人口静的を原理とするものであったが,
1960年代の「新」ニュータウンは動的(ニュータウン内の移動を容易にする)
へと変化した。

郊外コミュニティの多様な形態や性格

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もうひとつの問題として高橋(1995)は,地理学的視点から郊外コミュニ
ティを捉え現実の都市周辺部にある集落の社会的側面に接近しようとするとき,
郊外コミュニティの多様な形態や性格を見逃す恐れがあると指摘し,「郊外を
含んだ空間を都市として成立させる機構やプロセス,あるいは構造が注目され,
郊外化を受ける農村地域からの発想が欠如している」(p.159)と批判した。

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2.ニュータウンに関する研究
ニュータウンは都市計画の一環として把握され,都市の無秩序な拡大への対
策として都市化を秩序づける都市政策として位置づけられる。カステル
(1984)はニュータウンを社会的,政治的,制度的諸関係全体の分析からとら
えようとし,イギリスにおけるニュータウンをロンドン首都圏の都市危機(社
会的,そして機能的)への回答とみなし,その起源はメトロポリタン地域形成
に関する資本主義の技術的,経済的発展によって生まれた過剰な工業集中から
起こっているとした。カステルは,諸活動の空間的集中が地域間の不均衡を強
めるなかで,生産システムが都市システムの各種の要素に与える影響やそこか
ら引き出される諸結果を図式で示した。また,カステルはこの危機的状況に対
して,制度的システムの側から,この計画への調整者としての唯一の介入は,

住宅に関してであったとニュータウン計画の背景における社会的決定要因を図

式化して考察した。

ニュータウンの歴史については,都市史や建築・都市計画史など,多くの分
野の文献によって記述されており,本研究では新たに議論するものでもない。
都市史の観点からみるとアシュワース(1987)は,ニュータウン発祥の地であ
るイギリスにおけるニュータウン登場の経緯を当時の都市社会情勢から分析し,
劣悪な都市の生活環境と富裕階層向けの開発・投機が重要な要因であるとした。

多様な人種・民族の流入による郊外地域の変容

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この点に関して,ゴーパー(Gober;1989)は個性の無い同質的「ベッドルー
ム・コミュニティ」としての1950年代の郊外の景色が,人種や年齢,家族や
世帯状況などの多様化と,分化した生活様式や文化景観に転換があったことを
指摘した。またウォーターマン・コスミン(WatermanandKosmin;1987)
も多様な人種・民族の流入による郊外地域の変容を明らかにしている。

また田口(1978)や杉浦(1994)は,サバーバニゼーションが中心都市の衰
退を招いたことを指摘し,居住地の人種的差異を住宅市場から説明した。さら
に,ダンカン(Duncan;1984)は,郊外の公営住宅団地においてもインナー
シティと同様の社会的剥奪(deprivation)’)の問題が発現していることを明
らかにした。田口(1986)は,マサッティ(Masotti;1973)が問題提起した
「インナーサパーブ」の問題を取りあげ,個々のサパーブ(郊外地区)は比較
的ホモジニアスな人口の特徴だが,サパービァ(総体としての郊外地域)は経
済活動や人口構成の点で中心都市と競り合う存在になり,中心都市に取って代
わり得る魅力をもった存在に変わりつつあろうという予測を紹介した。ここで

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取り上げられたインナーサバーブは開発が古い郊外地域の内側をさすが,この
インナーサバープにおける「老齢化」と「成熟化」の問題は,従来扱われてき
た「成長型の郊外」と異なり,郊外地域におけるインナーシティ的な問題の発
生の点で注目される。

このような郊外の変化に対して,イブンデン・ウォーカー(EvendenandWalker;1993)は,カナダの都市における郊外化に関して女性の就業や,家
庭状況の変化(世帯人員の少人数化)などによって郊外に対する住民の評価が
変化していることを指摘した。1950年代後半以降急速に郊外化したわが国の
都市圏では,まだインナーサバープにおけるこのような高齢化の問題をはじめ
とした諸問題が顕著となっていることが少なく,地理学的研究事例も少ないた
め今後の研究課題となるであろう。

郊外化にともなう郊外生活が

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それが都会と田舎の
あいだにある,排他的住宅地を規定した」と述べている。確かに郊外化にとも
ない,通勤距離や家事に従事する時間的制約などの新たに生じた状況は,女性
の就業には非常に不利な居住条件へと変化したことは明白であり,これが,こ
の後で述べるジェントリフィケーションなどの都市内部地域での居住を再評価
する動きにつながったと考えられる。

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さらに,郊外化にともなう郊外生活が,女性の家庭化という新たなジェン
ダー問題をつくりだしたことは,アメリカ合衆国の大都市圏において黒人が通
勤,住宅市場等の問題から,郊外になかなか転出できないという人種差別を生
起させているのと同様であるという指摘がある。郊外化が弱い立場にある人々
に対して格差を生じさせたり,強化したりしているというこれらの指摘に対し
ても地理学の新たなアプローチとして今後の展開が望まれる。この視点では,
ゴーバー(Gober;1989)は郊外における女性が世帯主の世帯の増加を明らか


にした研究例があるが,このようにこれまでの地理学においては,上記で展開
したサバービア,すなわち郊外地域における生活様式に関するアプローチがあ
まり活発に行われておらず,今後の課題であるといえる。

郊外化が都市圏全体にもたらした影響について,成田(1981b)は郊外化を
通じて中心都市の貧困者,失業者,老人の比率が上昇し,中心都市そのものが
都市圏内における被隔離地区的性格をおびたとし,また一方で,ジェントリ
フィケーションによりインナーシティの近隣から追放された住人がスラムを拡
大再生産し,インナーシティの外周やインナーサパーブをスラム化している点
を指摘した。さらに,「郊外の生活様式は多様化しているけれども,そこでの
人種的経済的なセグリゲーションは変化していないといわれ,郊外のスラム化
はすでにアメリカの多くの大都市圏で明らかであり,郊外はかつては市内に閉
じ込められていた社会的問題のえじきになりつつある」(p.23)と指摘した。

統合した有機的な概念

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司会・・・マンションの既成概念を捨てて考えないといけない時代になったのかもしれませんね。場合によっては、人工地盤を造ってそこにそれぞれの家を建てるということになるのでしょうが、費用がとんでもない金額になりそうです。やはり国家レベルで考えないと実現は難しいかもしれませんね。それを示唆するみなさんのお考えが伝わることを祈るばかりです。「自分に合った住戸」というのは脳入することを前提とした考え方でしたが、将来はマンションでも「自分で造った住戸」になるという可能性があるということなのですね。将来に向けてのマンション像というものが少し見えてきたように感じます。


③空間的に人間が住むに足る住居とその環境の質を持ち,社会的にどの地域や階層の人にも空間の質を確保するための目的と手段を持ち,居住者がこれらを背景にしながら,近隣関係を含め住みやすい居住環境につくりあげていくことなどを統合した有機的な概念」とある。最後の
③に最も近い定義としてショート(Short;1982)は,ハウジングを社会的活動の本質的な基礎,消費の主要部分,ステータスの反映,コミュニティ内における社会的地位であり,社会的摩擦(socialconflict)と政治的流動化(politicalmobilization)の源であるとした。

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また先に紹介したフィッシュマ
ン(1990)も「中流クラスの女たちが,とりわけ新しい郊外の仕事と家族生活の二分法に影響された。新しい環境は,おそらく女たちの家庭での役割を高め
たが,しかし女たちを,権力と生産性の世界から分離した」(p・10)とし,また「1950年代の新しい郊外住宅は,その1世紀以上まえの先例に似て,まさに女と家族を都市経済生活から隔離するために存在した。

ハウジングという言葉について2

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「InternationalEncyclopediaoftheSocialSciencesvol.6』(Sills,D.L.ed.p、1968,MacmillanCompany&TheFreePress)では,社会的解釈(見方)(socialaspects)と経済的解釈economicaspects)の2つの観点からhousingを説明し,前者では社会学的観点からhousingがコミュニティ生活の連続性の確保に重要な部分を果たしており,housingと家族構成間の緊密な相互関係を論じている。内容は,家族と家(home)の関係では都市的主婦(urbanwife)が,家事から離れて就業することが多くなったことや,housingの生態学ではシカゴ学派の概念の説明,housingと地位属性では住宅により異なる社会階層などの説明がなされている。
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建築学の分野では延藤(1974)は,住宅供給は需給の連関に中心をおいた狭義の意とし,広義のハウジングは住宅供給の概念を外延化したもので,「住宅をコミュニティの結合,居住(生活)と建設(生産)の統一,供給の全プロセスの諸活動の組織化,といったトータル・システム」として理解されるとした。これと同様の観点は『建築学用語辞典』(日本建築学会編,岩波書店)のhousingの項目にもあり、「①住宅および住居に密接に関連する施設を供給するための計画。②住宅」とあり,住居に関する計画的側面が現れている。
また別の辞典をみると,『建築大辞典第2版』(彰国社編)では,housingは
「①住宅の利用方法や住まい方。②住宅にかかわる商品,すなわち敷地,住宅,家具やインテリアなどを扱う産業の総称。

ハウジングという言葉について1

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ハウジングについて,一般的にはどのような捉えられ方をされているのであろうか。新村出編『広辞苑第四版』(岩波書店)によると,「ハウジング(housing)」の項目をみると,「住居。また,土地・住宅・家具・インテリアなどを扱う住宅産業の総称」とある。ちなみに,「ハウス(house)」は,「①家。住宅。住家。人家。②家屋。屋舎。建物。」である。また松田徳一郎監修『リーダーズ英和辞典』(研究社)においても,「housing」の項目には「住居(住宅)建設,住宅供給,宿を貸すこと」とある。これは,houseの動詞 が「<家族・住民>に住居を提供する,家をあてがう」ということからして,その動名詞housingがそのような意味にとられるのは,当然ともいえる。
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さらに,『ランダムハウス英和大辞典』では,上記の「住居(dwellingplace)」のほか「《集合的に》住宅,家(houses)」「(とくに集団・地域社会への)住宅供給」とある。ところが,「Webster’sNewCollegiateDictionary」(MecrTiam)においては,housingの項目には「dwellingsprovidedforpeople」とあり,ハウジングは住居そのものを指す用語で,「住宅供給」の意味はない。同様に,アダム(Adams;1984)もhouse,home,housingの語を説明したなかで「houseは構造(structure)でhomeは経験である」とし,ハウジングは「地位,社会的地位,福祉,権力,熱望,個人的アイデンティティとの相互的プロセス」であるとした。

言葉の定義

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行動主体である人間からみたdwellingの用語に対して,どちらかというとdwellingの受け皿としての意味が強いハウジング(housing)の用語も,大場(1994)による指摘のように適訳がない。巽(1993)によると建築学 では「住宅を計画する」,「供給する」,「管理する」用語としてハウジングを定義づけ,一語での適訳の難しい多様な意味を持つものとした。しかしこの定義は,地理学者ボーン(Bourne;1981)による定義の引用であり,建築学においても独自の定義はない。また他の単語との結びつきによって,ハウジングは住宅や居住に関する広範な内容の用語を生み出すものとされる。このように広範な意味を持つに至ったハウジングの用語の背景について,巽は19世紀半ば頃のイギリスの都市において深刻な社会問題となった低所得の労働者階級の住宅問題(住宅難と不衛生)にルーツを求め,公たくさんの物件をこちらのサイトから→一戸建て 売れない ご覧いただけます。
共による国民への住宅供給とそれを実践するための公共責任という意味でのハウジングの概念成立を概略した。
住宅問題は今日の都市のみならず,産業革命期以降の近代都市が成立してから,つねに都市問題のひとつとして位置づけられている。都市問題の空間的不平等についてスミス(1985)は住宅あるいは居住を生活水準の指標,つまり「生活の質」の指標としてイギリス,アメリカ合衆国,社会主義国,発展途上国の都市内における空間的不平等の検出に用いている。またカステル(1984)はアメリカの都市危機の一次元として住宅を取り上げ,住宅の放棄の問題からその経済的・社会的・制度的背景を考察した。この観点において,ハウジングは公共による住宅供給を通して,単に住宅を供給するだけでなく,「都市を計画する」,さらには「都市を管理する」という発想を含むように意味を拡大してきたといえる。

ハウジング研究

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「”dwelling”:この言葉は名詞なのだろうか,それとも動詞なのだろうか。建物を意味するのだろうか,あるいは技巧を意味するのだろうか。景観を加工したもの(landscapeartifact)を表すのだろうか,あるいは居住のプロセスを表すのだろうか」という哲学者の言葉を引用して,パッティマー(Buttimer;1981)は人文主義的地理学の立場から「住むということは,空間の中に存在したり空間に手を加えたり空間を編成したりすること以上の意味を含んでいる。それは自然のリズムに合わせて生活すること,人生というものを人間の歴史の中に錨をおろし未来に向かっているものと見なすこと,生態学的環境と社会環境と対話するという日常生活のシンボルである家を建てること,を意味しているのである」としている。
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上記の意味に限定するならば,今日のわが国の都市社会において生活をしている人々にとって,”dwelling”を可能とさせることは非常に困難となっている。居住する行為を生きた生活空間あるいは生活世界との関連からとらえることについて,バッティマーは地理学者が多くの社会科学者と同様に「自然,空間,時間に関する人間の経験を描いたり説明したりする概念や言葉を持っていない」と指摘した。

自分にとっての「いいマンション」を見つけよう

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司会・・・将来に期待したいものです。マンションにおいても考えなければならないことは少子高齢化の時代に入った、ということでしょうが、これにともなう、今までとは違う動きがあるようです。例えばバリアフリー化、2世帯同居離れ、ベットの飼えるマンションなどいろいろな変化が現れると思いますが、少子尚齢化によるマンションの変化には、具体的にどのようなことが考えられるでしょうか?
木津田・・・少子高齢化だけではなく、マンション、すなわち集合住宅について考えなければならないのは、多世代混住だと考えています。今は若者向けのワンルームマンション、また新婦向けの2LDKの賃貸マンション、分縦ファミリーマンション、滞齢者向けマンションなど、同じ建物に同じ世代が住むことで効率化を図っている面があります。しかしこれは供給側の都合。集合住宅がまさに街のようになってゆくには、このあたりを考えなければ、マンションも千里ニュータウンの失敗を小さな規模で繰り返すことになるのではないかと危倶しています。多世代混住が可能になる仕組みとして、ハード面での取り組みも必要になります。先にも出てきたスケルトン・インフィル分離の工法などは、現在は中途半端な状態ですが、本来住戸の大きさや、それこそ用途も含めたフレキシブル性を持っていなければ意味がありません。この識は少子商齢化から外れるので、ここまでとしますが、分かりやすくいえば、外壁を鉄筋コンクリートで造ってしまったら、それだけでSI住宅とは言えないのです。
有った方が良い設備やしっかり固定したり守ったりしなければならない設備もある。マンション 売る 貸す ←いろいろな設備はこちらのサイトから確認してください。